令和8年度 第5回支援者間交流会 「社会保障ゲームで支援の仕組みを学ぶ&ソーシャルワークの現場から」~地域と専門職との連携を考える~ 開催報告(2026/6/29実施)
2026.7.24

第5回支援者間交流会

「社会保障ゲームで支援の仕組みを学ぶ & ソーシャルワークの現場から」

~地域と専門職との連携を考える~

 

日時:2026年6月29日(月) 14:00~16:30

場所:ひらつか市民活動センター 会議室AB

参加者:地域の福祉関係者、市内の介護事業所、地域包括支援センター、相談機関、支援事業所(高齢・障がい・子ども等)、NPO団体、ボランティアグループ等  計45名

講師:ソーシャルワーカー/社会保障ゲーム個人連携ファシリテーター  根本  真紀 氏

主催:ひらつか市民活動センター/平塚市社会福祉協議会

 

2024年6月にスタートした支援者間交流会、第5回目の開催となりました。

市民活動センターでは、本人・世帯の属性に関わらず、どんな複雑な問題でもまるごと受け止め、多機関と連携して支援していく必要性と方法を一緒に考える交流会を平塚市社会福祉協議会と企画開催しています。

今回は講師にソーシャルワーカー/社会保障ゲーム個人連携ファシリテーターの根本  真紀 氏 氏をお迎えし、”社会保障ゲーム”というカードゲーム型の対話ツールを通して実際に起こりえるケースを想定した交流型ワークショップを実施しました。制度の狭間や複数の福祉課題を抱えるなど、⽀援が定まらない困りごとに対して、課題を整理して解決していくアプローチを学んでいきます。

 

<当日次第>

①開会・主旨説明 (5分)

②講義 (20分)

③グループワーク 「社会保障ゲームをやってみよう」(110分)

④まとめ (5分)

 

 

■講義について■ 

講師:ソーシャルワーカー/社会保障ゲーム個人連携ファシリテーター  根本  真紀 氏

  

講師の根本さんは大学卒業後、中央省庁での勤務、都内の社会福祉協議会で生活困窮者に対する相談支援業務などに従事された後、個人ソーシャルワーカーとしてご活躍中です。

<講師参考資料>

【ソーシャルワーカー・根本真紀1】コロナで起きた役所の制度崩壊。国家公務員辞めて支援の現場へ | Business Insider Japan

 

 

<根本さんが講義の中でお話された事>

1.日本の社会保障制度について:400種類ある、自分で申請しないと社会保障制度が使えない

2.言うは易く行うは難い「相談」

3.「15歳からの社会保障」について

4.制度や政策の対象にはならない人たちを、誰が支えるのか?

 

 

現在の社会保障制度は、申請できる人ほど助かる制度になっており、

・生活保護ほど明確に困窮していない

・障害者手帳があるわけでもない

・高齢者でも児童でもない

・家族の頼れない

・働き続けるのは厳しい

・住まいも不安定

このような人たちは“どの制度の対象者なのか”を証明しにくいという現状があります。

今回は“社会保障ゲーム”を実際に行い、支援のはざまにおかれた人(主に今回は未成年)に迫った困りごとを

どのように解決していくかを、グループワークの実践として参加者の皆さまに行っていただきました。

 

 

■グループワークについて■ (110分)

参加者は5~6名程度にテーブル毎のグループに分かれて社会保障ゲームのワークを行いました。

<参考>社会保障ゲームとは?

社会保障ゲームのご案内 | Social Change Agency

 

 

まだ成人していない方に起こる様々な問題(社会保障ゲーム上では“ピンチ”と呼ぶ。例:親の失業、介護、突然の妊娠、疾患、自然災害など)にどう向き合い、

どのように対処して、どうしたら解決できるのか?

ピンチを救うにはどのような場所、機関、人がいるのか?

社会保障ゲームでは割り振られたピンチカードに沿って、グループごとに異なるケースについて考えていきます。

 

今回の支援者間交流会にご参加いただきました方々はそれぞれの分野の専門職の方が多く、

グループワークでは日頃のお仕事や活動のご経験を活かしたご意見をいただいたり、

専門領域外の部分では他のメンバーの発言に耳を傾けたりと、

和やかな雰囲気の中にもピンチにどう立ち向かっていったらよいかのアイディア交換が活発に行われていました。

 

 

 

■まとめ■ 

平塚市社会福祉協議会コミュニティソーシャルワーカーの内田さんより、これからの支援者間交流会に向けての取組についてお話いただきました。

 

 

顔の見える関係をつくり、多機関連携を促進して課題解決に取り組むために、

情報提供と情報共有の重要性から支援者間交流会を継続的に開催していますが、

次回以降はこれまでの交流よりもさらに一歩踏み込んで、

“日々の活動にどのように活かしていけるか”を考えていく取組みを行いたい、

そのために「支援者(機関)情報アンケート」の実施とそのご協力のお願いについてを説明し、

第5回の支援者間交流会を閉会しました。

閉会後は参加者の皆さん同士でお互いの活動についての話をしたり、名刺交換をしたりと交流の時間となりました。

 

講師の根本さん、貴重なお話と社会保障ゲームのファシリテートをありがとうございました。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

 

4.アンケート結果について

アンケート回収状況
36件/45名参加中    (回収率 80%)

 

 

① あなたの所属分野は何ですか。

● 障がい者分野 9
● 高齢者分野 7
● 子ども分野 3
● 医療分野 8
● その他 8

 

 

② 相談業務に携わって何年になりますか。


● 1年未満 5
● 1年以上3年未満 1
● 3年以上5年未満 2
● 5年以上10年未満 7
● 10年以上 7
● 相談業務はしていない 11

 

 

③ 本日の講義はいかがでしたか。

● 大変よかった 21
● よかった 13
● ふつう 0
● 良くなかった 0

 

④ 本日の講義は今後の業務に活かせますか。

● 非常に活かせると思う  13
● 活かせると思う   22
● 活かせないとおもう  0

 

⑤ 本日の研修を受講して、新たに学んだこと、気づいたことを教えてください。(アンケートコメントより一部抜粋)

・ゲーム感覚で楽しみながらディスカッションをすると、盛りあがると気づいた。いつの間にかこんな場合はこうしよう、こうできるかな等と思考するきっかけになると気づきました。

・地域で気軽に相談できる人が必要

・社会保障が充実している日本で必要なことは、すべての相談を受けつけられる窓口と、本人の決定なのかなと思いました。

・なかなか想定外のことが今後起こり得る。そういう時、つなげる支援を知っていることが大事

・子どもに説明する。子供が相談しやすいことが大事。

・高齢者と認知症を対象に活動していきたいが、今回の若者目線の内容が身近に感じて話を広げていきたい

・今回特に10代のお子さんの課題でしたので、とても参考になりました。すべてが事例として考えられました。

・知らないと使えない社会保障。楽しく学ぶ大切さ。制度につながるまでをどうするか。勉強になりました。

・制度に当てはめるのではなく、どんな制度が必要か考える視点が大切だと気づきました。

・社会保障について、まずは知ることが大切だけど、知っているだけではなく、相談してみようと思えるきっかけや、敷居を低くすることも大切だと改めて気づく事ができました。

 

⑥ その他気づいたことや感想をお書きください。(アンケートコメントより一部抜粋)

・久しぶりのグループワークでした。考え方、見え方がそれぞれ違うので、楽しかったです。ありがとうございました。

・若い方に設定していることから、現在の若者を取り巻く環境が厳しいのだと想像した。若い方に希望を持ってもらえる制度であってほしいと感じた。

・自分とは違う職種の方々の違う視点からのグループワークはとても貴重な体験となりました。

・とてもわかりやすい講義でしたし、社会保障のまだまだ足りない部分について、

改善していこうと活動されている方を知る事ができ、自分の知らない事がまだまだあることもわかり、

もっと勉強して、的確でよりよい相談支援ができるように生かして行けたらと思いました。ありがとうございました。

 

 

本日ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

次回、支援者間交流会の開催等は詳細が決まり次第、センターHP等でお伝えいたします。

是非ご参加ください。たくさんの方々のお越しをお待ちしています♪

 

2026.7.24  センタースタッフ記