1月のコミュ☆カフェ~「旅のカード」を使って認知症について話そう
2019.2.3

1月のコミュ☆カフェ テーマは、「旅のことばカード」を使って認知症について話そう

平成31年1月16日(水)18:30~20:30

市民活動団体や福祉関係者、個人の方を含む15名の方にご参加いただきました。

 

ゲストは、三枝美和子さん(社会福祉士・きらめき認知症シスター)をお迎えし、「旅のことばカード」を使って「認知症とともによりよく生きるためのヒント」を学びました。

ゲストの三枝さん

 

三枝さんから、「自分や自分の大切な人が、もし認知症と診断されたら、どんな気持ちになるか想像してみましょう。考えているようで考えていなかった自分の気持ちを受け止めてみましょう。」と問いかけがあり、それぞれ自分の思いや感じていることをシートに書き込みました。

その後、旅のことばカード40枚の中から、自分や大切な人が認知症と診断された場合、大切にしたいと思う事柄に近いカードを一枚選びました。そのカードを使って、各グループの中で自己紹介を進めていきました。

認知症は全てが分からなくなると思われがちですが、脳の変化によるもので、記憶障害によって覚えられなくなったり、わかりにくくなったり、暮らしの中で出てくる症状を言うそうです。認知症と診断されているお一人お一人は少しずつ症状が違い、ケガなどのように目に見える症状ではないことから、他人にはわかりにくくいと三枝さんはいいます。

 

若年性アルツハイマーの当事者である丹野智文さんのYouTube動画と、小学生を対象にして制作された「認知症がわかる紙芝居」(一般社団法人 きらめき認知症トレーナー協会)を鑑賞。「認知症の方は、分かることも沢山あるんですよ。」と三枝さん。認知症になったら、全部がわからなくなると思いこんでいたことに気づくことができました。

「認知症になったり、家族が認知症と診断されたり、どちらの場合も大事にしたいことは人それぞれです。誰かと話すと、ちょっとずつ違うということに気付き、いろいろな思いがあることにも気づけるでしょう。」

定刻までの残り少ない時間の中で、明日、自分がやりたいことをカードから選んでグループの中で言葉を交し合いました。

 

 

参加者のアンケートから(一部抜粋)

・認知症を持つ方や介護の現場の方もいらして、お話しを伺いほっこりすることもありました。

・出にくい時間帯でしたが、思い切って出席して有意義な時間を持てて、とても良かったです。参加者の方達と、良い出会いになりました。認知症は身近な問題であり、情報とともに心構えなど知る機会としてとても参考になりました。

・異種職種の方との話をする機会は楽しいです。学びもあり、笑いもあり…良かったです。

・カードを使って参加者が自由にテーマを選べることはおもしろい。

 

三枝さんのお人柄とカードの力で和やかに交流する時間が経ち、アンケートには交流の時間を長くとってという意見が多く寄せられました。穏やかにお互いを知り合いながら言葉を交わせた今回のコミュ☆カフェは、認知症をテーマに再度の開催要望もあがるほど、収穫の多いカフェとなりました。みなさんも気になるテーマのコミュカフェにぜひ参加してみませんか。