2021年度「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」公募助成(締切2021/2/1)
2020.12.19

(一社)アクト・ビヨンド・トラスト

自然環境と人間生活の調和を目的とした市民の主体的活動を支援する、独立した民間基金です。2012 年度から「ネオニコチノイド系農薬に関する企画」の一般公募を行なってきました。今年度は、引き続き「調査・研究」カテゴリーに重点を置きつつ、研究成果を一般向けに伝える「広報・社会訴求」カテゴリーも対象とします。

お米から果物など幅広い農産物に用いられ、シロアリ駆除剤や家庭用殺虫剤として身近な暮らしにも入り込んでいる浸透性殺虫剤(ネオニコチノイドおよびフィプロニル)――。近年の急速な研究の進展により、環境中での持続的な慢性曝露による無脊椎動物への時間累積的毒性や、食物連鎖を通じた漁業への脅威などが明らかになりつつあります。世界の科学者コミュニティからは、生態系と生物多様性全体を脅かすことへの警鐘が鳴らされるだけでなく、ヒトの母体から胎児への移行や発達神経毒性を懸念する声も挙がっています。
本助成は、予防原則を踏まえて、製薬メーカーの意向や現行の行政判断に左右されない独立の立場から浸透性殺虫剤の影響を検証する「調査・研究」活動と、浸透性殺虫剤の問題点や最新の研究成果を広く共有する「広報・社会訴求」活動とを支援します。2021 年から始まる農薬登録の再評価を控え、新たなエビデンスによって専門家と市民双方の議論を活発化することで、EU などが先行する規制強化に日本も踏み出す後押しになるような成果を期待しています。

■「調査・研究」部門または「広報・社会訴求」部門

■1 企画あたりの上限:100 万円

■助成対象期間  2021年4月1日~2022年3月31日の間に実施される活動を助成

■応募受付期間  2020年12月14日(月)~2021年2月1日(月)

詳しくは、(一社)アクト・ビヨンド・トラスト